生化学レク:歴史(8th Aug 2024)

年代出来事人物語呂合わせ
1665年細胞の発見ロバート・フック色むごい(1665)細胞、フックが名付ける
1671年水素の発見ロバート・ボイルヒーローない(1671)ボイル、水素を発見
1772年窒素と酸素の発見ルザフォ(窒素)、シェーレ(酸素)
、イングェンハウス
いーな、なに(1772)ルザフォ窒素、シェーレ酸素、イングェンハウス光合成
1789年炭素の発見ラヴォワジエいいな役(1789)、ラヴォワジエが炭素を発見
1806年アミノ酸の発見ヴォーケラン、ロビケいーわ、おむすび(1806)、ヴォーケランとロビケがアミノ酸発見
1828年尿素の合成フリードリヒ・ヴォーレルいや、ニッパ(1828)、ヴォーレルが尿素を合成
1868年核酸の発見フリードリヒ・ミーシャー人はロバ(1868)、ミーシャーが核酸発見
1878年クロマチンの発見ウォルター・フレミング人は悩み(1878)、フレミングがクロマチン発見
1885年酵素の用語導入ヴィルヘルム・キューネいいやご飯(1885)、キューネが酵素の名付け親
1903年生化学の用語導入カール・ネウベルグ行くぜお散歩(1903)、ネウベルグが生化学を導入
1929年ATPの発見カール・ローマン行く肉(1929)、ローマンがATPを発見
1937年TCAサイクルの発見ハンス・クレブスいくみんな(1937)、クレブスがTCAサイクル発見
1940年解糖系の経路解明グスタフ・エムデン、オットー・マイヤーホフ、ヤコブ・パルナスひどく良い(1940)エムデンらが解糖系解明
1947年コリ回路の発見フェルディナンド・コリ、ゲルティ・コリひとくしな(1947)、コリ夫妻がコリ回路発見
1950年チャーガフのルールエルヴィン・チャーガフ行くゴミ(1950)チャーガフ、ルールを発見
1952年ミラー・ウレーの実験生命の起源スタンリー・ミラー、ハロルド・ウレー行く後に(1952)、ミラーとウレーが実験成功
1953年二重螺旋モデルの発表ジェームズ・ワトソン、フランシス・クリック行くゴミさん(1953)、ワトソンとクリックが二重螺旋
1961年遺伝コードの解明マーチン・ニーレンバーグ、ハインリッヒ・J・マッタイ行く無意味(1961)なし、ニーレンバーグらが遺伝コード解明
1970年中央教義の確立フランシス・クリック行くなれ(1970)、クリックが中央教義確立
2000年以降ゲノム時代の到来ゲノムプロジェクト未来(2000)へ進む、ゲノムプロジェクト

1665年 – 細胞の発見

ロバート・フック(Robert Hooke)
イギリスの科学者ロバート・フックが顕微鏡を用いて細胞を初めて観察し、その構造を「細胞」と名付けました。彼はコルクのスライスから細胞壁の構造を観察しました。

1671年 – 水素の発見

ロバート・ボイル(Robert Boyle)
ボイルは、水素の存在を示す実験を行い、水素が化学反応に関与することを発見しました。

1772年 – 窒素と酸素の発見

ダニエル・ルザフォ(Daniel Rutherford)
窒素を発見し、空気中の酸素とともに化学的性質を研究しました。

カール・ウィルヘルム・シェーレ(Carl Wilhelm Scheele)
酸素を発見し、酸素の役割について詳細な研究を行いました。

ヤン・イングェンハウス(Jan Ingenhousz)
光合成の過程を発見し、植物が光の下で酸素を放出することを示しました。

1789年 – 炭素の発見

アントワネット・ラヴォワジエ(Antoine Lavoisier)
炭素を発見し、化学の基礎を築く上で重要な役割を果たしました。

1806年 – アミノ酸の発見

ルイ=ニコラ・ヴォーケラン(Louis-Nicolas Vauquelin)とピエール=ジャン・ロビケ(Pierre Jean Robiquet)
アスパラギンというアミノ酸をアスパラガスから抽出しました。

1828年 – 尿素の合成

フリードリヒ・ヴォーレル(Friedrich Wöhler)
無機物質から尿素を合成し、有機化学が無機化学から独立した分野であることを証明しました。

1868年 – 核酸の発見

フリードリヒ・ミーシャー(Friedrich Miescher)
白血球から「ヌクレイン」と呼ばれる物質を発見し、後にこれが核酸(DNA)であることが分かりました。

1878年 – クロマチンの発見

ウォルター・フレミング(Walter Flemming)
クロマチンの存在を発見し、細胞分裂の過程における役割を示しました。細胞遺伝学の父と呼ばれています。

1885年 – 酵素という用語の導入

ヴィルヘルム・キューネ(Wilhelm Kühne)
「酵素」という用語を初めて使用し、酵素の概念を紹介しました。

1903年 – 生化学という用語の導入

カール・ネウベルグ(Carl Neuberg)
「生化学」という用語を導入し、生物学と化学の統合的な分野を定義しました。

1929年 – ATPの発見

カール・ローマン(Karl Lohmann)
ATP(アデノシン三リン酸)を発見し、エネルギーの代謝に関する重要な情報を提供しました。

1937年 – TCAサイクルの発見

ハンス・クレブス(Hans Krebs)
TCAサイクル(クエン酸回路)を発見し、細胞のエネルギー生産のプロセスを明らかにしました。

1940年 – 解糖系の経路の解明

グスタフ・エムデン(Gustav Embden)、オットー・マイヤーホフ(Otto Meyerhof)、ヤコブ・カロル・パルナス(Jakob Karol Parnas)
解糖系(グリコリシス)の経路を解明し、細胞内でのエネルギー生成の理解を深めました。

1947年 – コリ回路の発見

フェルディナンド・コリ(Ferdinand Cori)とゲルティ・コリ(Gerty Cori)
コリ回路(グリコーゲンの代謝経路)を発見し、糖の代謝に関する重要な洞察を提供しました。

1950年 – チャーガフのルール

エルヴィン・チャーガフ(Erwin Chargaff)
DNAの塩基対の比率に関する「チャーガフのルール」を発見し、遺伝子の構造と機能に関する理解を深めました。

1952年 – ミラー・ウレーの実験

スタンリー・ミラー(Stanley Miller)とハロルド・ウレー(Harold Urey)
生命の起源に関する実験(ミラー・ウレー実験)を行い、原始地球の条件下で有機分子が形成される可能性を示しました。

1953年 – 二重螺旋モデルの発表

ジェームズ・ワトソン(James Watson)とフランシス・クリック(Francis Crick)
DNAの二重螺旋構造を提案し、遺伝子の情報伝達のメカニズムを解明しました。

1961年 – 遺伝コードの解明

マーチン・ニーレンバーグ(Marshall Nirenberg)とハインリッヒ・J・マッタイ(Heinrich J. Matthaei)
遺伝コードを解読し、RNAからタンパク質への翻訳のメカニズムを明らかにしました。

1970年 – 分子生物学の中心的な教義

フランシス・クリック(Francis Crick)
分子生物学の中心的な教義(中央教義)を確立し、遺伝子の情報がDNAからRNAを経てタンパク質に転送される過程を説明しました。

2000年以降 – ゲノム時代とポストゲノム時代

ゲノムプロジェクトの成果
ヒトゲノムプロジェクトの完成とそれに続く研究により、ゲノムの全体像が明らかにされ、個別化医療やゲノム編集技術などの新しい展開が始まりました。

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